タウンコラム

なんで毎年毎年フェラーリはあんなに値がつくの?

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    自動車業界は昨今デフレに陥っていると言われています。

    いかにコストを下げて大量生産を行えるのか、各メーカーがコストダウン競争に勤しむという構造から離れることができませ。

    その一方で一部の高級車においては、巧みなブランド戦略によってここ数年値上がりが起こっています。その代表的な存在がスポーツカーのフェラーリです。

     

    超高級スポーツカーであるフェラーリの値段推移を見ている限り、どう考えてもコストダウン競争とは無縁のように感じられます。今回はなぜフェラーリが毎年変わらずに高値で取引されているのか考えていきましょう。

     

    そして、フェラーリの価格の付き方からアンティークコイン投資に共通するものや、アンティークコイン投資に活かせることを考えていければと思います。

     

    フェラーリの値段は30年間で2倍に

     

     

    多くの車を見ると、過去30年間でほとんど価格が変わっていません。
    30年前よりも車の性能は大幅に向上しているにも関わらずです。例えば、1990年のカローラの価格を見てみましょう。

    当時の売れ筋モデルは160万円程度でした。それが時を経た今でも160万程度から購入することが可能です。一方でフェラーリの価格は30年前に比べて2倍に上がっています。1990年代の売れ筋モデルは1600万円程度とすでに高額でしたが、さらに値上がりして今では3000万円を超える値が付けられています。

     

    新車だけでなく中古車も高い

     

    通常、中古車というのは年式が古ければ古いほど価格が下がっていくものです。
    しかし、フェラーリの場合は古いほど高い価格が付けられる傾向にあります。何十年も前に製造された中古フェラーリが、数億円で取引されることも決して珍しいことではありません。

    古いタイプのフェラーリの人気は非常に高く、年式によって以下のような価格が付けられています。

     

    • 1954年式フェラーリ 375プラス 18億円
    • 1957年式フェラーリ テスタロッサ プロトタイプ 16億円
    • 1958年式フェラーリ 250テスタロッサ  約17億円
    • 1963年式フェラーリ 250GTO 56億円
    • 1967年式フェラーリ 275GTB4 NARTスパイダー 約28億円

     

    このように、半世紀ほど前に発売されたフェラーリが当時よりも高い価格で取引していることは驚くべきことではないでしょうか。もちろん、ほとんどの中古車フェラーリは億を付けるほど高価なものではありません。

    安い中古車であれば500万円程度で購入できるものもあります。

    しかし多くのフェラーリは、たとえ中古であっても1000万円以上で取引されているという事実があります。

     

    古いフェラーリが高価な理由は?

     

    なぜ毎年毎年、半世紀ほどの前のフェラーリが高い価格で取引されているのでしょうか?

    車の性能や技術自体は今の方が優れており、実用性でも最近の車の方が優秀なことを考えれば不思議なことです。

    古いフェラーリが高い理由の一つは、フェラーリが芸術品としての価値を持っていると多くの人に認識されているからです。
    そして、多くの愛好家の存在が、その価値を下支えしているものと考えられます。フェラーリブランドの存在が消えない限り、中古車の値段が崩れることは考えられません。さらにフェラーリブランドを支えている理由に、制度的な要因も考えられます。
    それはフェラーリが独自に展開するビンテージ価値を持つ中古車のメンテナンスサービスと認定制度、フェラーリ・クラシケです。フェラーリ・クラシケの設置により、状態が良く価値のあるフェラーリに対して「認定」とする基準が誕生しました。
    これによって、価値のあるフェラーリには箔が付けられる結果となったのです。

     

    フェラーリによる巧みなブランド戦略

     

    自動車の価値を高めるためにはどうすればよいのでしょうか?パッと思いつくのは車の性能をアップさせることです。
    性能アップには、安全性を向上させたり、乗り心地を良くしたり、スピードを上げたりすることなどいろいろな要因が挙げられます。車の性能が良いほど、多くのお金を支払っても良いと考えるのは自然なことでしょう。

    フェラーリは言うまでもなく世界屈指のスポーツカーです。そのため、性能は非常に高いものです。
    しかし、フェラーリの市場価値を高めている要因は性能だけではありません。フェラーリが圧倒的な価値を持つ訳はブランド戦略にあると言って良いでしょう。ブランド戦略の最たるものが生産台数です。フェラーリ社は年間およそ7000台しか自社のモデルを生産しません。トヨタ社が年間およそ1000万台を生産していることを考えれば、いかにフェラーリの生産台数が少ないのか分かります。生産台数が少ないということは、当然のことながらフェラーリが市場に流通する台数も少なくなります。
    あえて生産台数を抑えることで、圧倒的な希少価値を生み出しているのです。

     

    投資先としての魅力

    投資の考え方を熟知している方であれば、フェラーリが投資対象として魅力的に感じられることでしょう。
    近年は自動車オークションが普及したことによって、オークション市場におけるフェラーリの需要が伸びてきています。
    需要の伸びとともに、価格も高騰してきているという傾向があります。こうした傾向はまだまだ続くと予想されており、

    フェラーリの市場価値は今後も上がっていく可能性は十分にあるでしょう。

    フェラーリが持つ希少性やプレミア感、さらには圧倒的なブランド力を考えれば、保有しているフェラーリの価値が今後大きく下がることはあり得ないと考えられます。

     

    アンティークコインとの共通点

     

    フェラーリの持つ希少性、ビンテージ性、芸術性、投資対象としての魅力を考えたとき、アンティークコインとの共通点が見えてきます。自動車と貨幣ということで、形、大きさ、古さ、実用性、目的は全く異なります。しかし、どちらも、多くの人のニーズに支えられた大きな価値を持つことに違いはありません。フェラーリとアンティークコインの概要を比較してみましょう。

     

    フェラーリ
    アンティークコイン
    ブランドの担保
    フェラーリ・クラシケ
    鑑定会社
    価格帯
    多くが数千万円〜数億円
    多くが数十万円〜数千万円
    時代
    1950年以降
    さまざま

     

    まとめ

     

    なぜ毎年毎年、フェラーリにあれほどの高値が付けられるのか、わかっていただけたでしょうか?
    その答えはフェラーリの持つ圧倒的なブランド力によって希少性が保たれているという点です。

    多くの人が憧れるフェラーリに対して、供給量が少ない。このことがフェラーリの価格上昇につながっているのです。

     

    希少性で言えば、アンティークコインも当てはまります。
    大昔に使用されていた古いお金は今もこれから未来永劫決して発行することはできないでしょう。それだけに希少性は担保されていると断言しても良いでしょう。もちろん、フェラーリがブランド力を付けるまで長い時間がかかりました。ブランド戦略はもちろんのこと、外観的な魅力など多くの人を魅了する何かがあったのでしょう。フェラーリが高値で取引される理由は、アンティークコインが高値を付けることにも大方当てはまります。
    フェラーリの価格からアンティークコイン投資に活かせることがありそうです。

     

     

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